英検で一発逆転を狙う

中学校では、2学期も中間テストが終わるころ。

3年生はいよいよ受験色が濃くなっていく時期です。

とは言っても、よほどの上位校を狙う子ではない限り、

まだちょっとのんびりしている子も多いのではないでしょうか?

 

高校入試の内容やシステムは、

地域によってずいぶん違うので、

ここでは、English Roomのある地域の話で進めさせていただきますね。

 

2021年の教科書改訂の際に、中学校で学ぶ英語の単語数は

約600語増えたと言われています。

今年度の教科書改訂では、そのような大きな変化はなく、

教科書本文の内容のマイナーチェンジだと思われていますが、

本文を読んでみると、全体的に難易度が上がっているように思います。

 

前回で単語数を増やして、今回は文章を難している。

そんな印象です。

英検3級が3年生卒業レベルと言われていますが、

3年生の教科書を読むと、これは準2級レベルでは…と感じます。

テーマも、絶滅危惧種のことだったり、環境にやさしいファッションの取り組みについてだったりと、

準2級のライティングにそのまま使えるような表現をよく見かけるようになりました。

 

例えば、こんな文

In developing countries, people at clothing factories often work in severe condition.

発展途上国では、衣料品工場で働く人々はしばしば過酷な環境で働いています。

 

Recently, ethical fashion has been getting more popular all over the world.

最近、世界中でエシカルファッションがますます人気を集めています。

 

英検準1級のライティングの導入文にも使えそうです。

 

こうした語彙レベルのアップだけでなく、

has been getting ~などの、以前は文法として触れる程度だった文が、

ちゃんとコンテキストの中で意味を持つ文として使われるようになってきているんだなぁ、と感じます。

 

中学3年生でこのレベルに達っするには、

中1から単語の取りこぼしがなく、

文法もしっかり積み上げていく必要があります。

 

テストでできなかったところを放っておくと、

3年生の内容は太刀打ちできなくなってしまいます。

 

以前は単語の暗記や英検にも懐疑的だった私ですが、

教科書の内容も、英検の出題傾向も変わってきたし、

高校推薦入試や大学入試にも英検の活用が進んできたこともあって、

今は英検対策が入試対策にもなると思うようになりました。

 

ほんの数年前までは、中3の秋までに3級がとれたらよし、

と思っていましたが、

今は準2級とりたいね、と言うようになりました。

 

学校の進め方で取りこぼしのある子も、

英検対策で別の学び方をすることで、

英語力はもっと伸ばすことができます。

 

勉強が苦手な子も、

英語で一発逆転! を狙えるようにしてあげたいと思っています。

大学入試で英検が活用できるのは、

英語が得意な子にはすごく有利だと思います。

私立大学なら、入試科目も選べるし、2科目入試のところもありますからね。

 

学校の英語の授業がわからなくなってしまったお子さんも、

英検対策で英語をやり直してみませんか?